2014年 06月 02日
2014 / Mai /Paris ~Fleur@Giverny~ |
少しばかり
パリに行ってきました。
ずーっとoutputが続いた感があったので
inputも必要な時期だったのかもしれません。
いろんなこと、ものがするすると入ってきた感じでした。
今回の旅のテーマは
現地の肉屋さんや食料品店で材料を調達して
調理して食べてみるというものでした。ww
おかげさまで
なかなかに面白い経験ができました。
今回の滞在はそんなふうに少しテーマを決めて行ったので
ブログもテーマごとのまとめ方にトライしてみます。
今回は「花」。モネの庭に関して書いてみます。
ご興味ありましたらば、お付き合いください。
5月末とはいえ、緯度の高いパリは寒いくらいで
かと思えば暑くて汗が出たり
一日の中でも気温、お天気がくるくると変わりました。
だからヨーロッパでは
薄手のレザーのジャケットが便利なんだなーとも実感。
でもサマータイムの時期、夜10時くらいまで明るい
というのはそれだけで幸せな気持ちになります。
加えて花盛りの時期、でもあり「花の都」
なんていう古めかしい言葉も浮かびました。
パリ近郊にあるジヴェルニー(click!)に
バスで遠足してきました。
言わずと知れた画家モネの睡蓮の池がある
庭とアトリエ(住居)のある場所です。
上記リンクに庭に関する詳細がかいてありますので
ぜひご覧ください。
村までの道すがら
パリの景色を楽しみつつ
ガイドさん(名古屋でおばあちゃんが生まれた、という仏人)
の説明によれば、かのダイアナ妃が事故で亡くなったすぐ近くで
マリー・アントワネットも処刑されていた、という歴史の
偶然を知り、ちょっとひやりとする感覚も覚えたり・・・・
高速道路、あら無料ではないのね、と思ったり
村までの車中から見える家々がそれはもう
素敵で写真を撮りたかったのですが
動くバスの中でうまく撮る技術もなく
望遠レンズを、重いし・・・と家に置いてきたことも
少々後悔しつつ。
到着してみれば夢のようでした。
まずは「水の庭」から。
ガイド氏がツアー参加者の中で
私たち二人だけが日本人であることを意識して
こちらを見ながら
何度も「美しい、スバラシイ日本庭園!」
と連呼してくれたおかげで
すっかりバスの中で「日本人なんだね」
と覚えてもらい、good!と言っていただきました。ww
イングリッシュガーデンには欠かせないルピナス。
珍しい花色のものも多く、観光客に大人気でした。
いい色ね~と語り合う様子は
自分のお庭に植えることをイメージしてるのかな
という感じ。
モンティパイソンの中だけではない(笑)
人気を実感しました。
せっかく睡蓮も咲いているのに、標準レンズでは
寄れず、残念無念。
日本人の中では太鼓橋ならば
朱色のイメージが強いかと思うのですが
ここでは、グリーンに彩られています。
形も太鼓橋よりもなだらかな曲線。
このグリーンは通奏低音のように
広大な庭全体をつなぐ色となっていました。
橋の上には藤棚が。
こちらは花の終わった後でしたが
白藤が少し咲いていました。
これが、あの睡蓮の絵になったのだな
と感無量の思いで眺めます。
が、観光客の撮影スポットなので
あまりうっとり(ぼんやり)してもいられません。苦笑
いよいよアトリエとその前のクロ・ノルマン”(ノルマンディーの囲い庭)へ
いわゆるボーダーガーデン、というのとも違うし
なんだか不思議な配置で植物が植えられています。
この住居の正面に向かう形で道が数本あり
その脇に植栽がある、という。
これはやはり
画家モネならではの配置なのでしょう。
色ごとに植栽が決められていて
それが連続する、という
どこが主体というかフォーカルポイントなのかは
一見すると捉え辛い庭です。
庭全体を見てもここが主役、という印象ではなく
点々と広がる感じ。
まさにパレットのような、ということかもしれません。
たとえ観光客がわんさといても
鳥の鳴き声と馥郁たる薔薇の香りが辺りに漂い
思わず深呼吸したくなります。
たとえれば蓼科とか軽井沢のような空気感!
室内にはとにかく
おびただしい数の浮世絵、浮世絵、浮世絵・・・・
モネもこんなふうに窓から外を
見ていたのかしらね?
・・・などとひとり世界街歩き
または世界ふしぎ発見、ミステリーハンター気分に浸ります。ww
あちこちで、このグリーンが繰り返し使われています。
モネの作品のなかで大好きなひなげしの花も。しおれかけていたけれど
鮮やかな赤。
庭は管理が大事で、
放置されればすぐに、荒れ野と化してしまいます。
この庭にもそんな時があったそうですが
今の美しさを守っているのは
庭師の方々の働きあってこそ。
モネの死後、放置されていた時期があり
復元されていまがある、と知り
ありがたいなあー幸せな時に来られたなあと思いました。
花は時期のものゆえ、その時々の
美しさがあるわけで、季節ごとの姿を楽しめますが
夏に向けて印象も変わっていくことでしょう。
これからもまた、モネの絵を見る機会があると思いますが
この庭を見た後、今までと違う
あたらしい感情と出会えるのではないかな
ということも楽しみです。
パリにはいくつもの当日飛び込みでも申し込める
ツアーのオフィスがありました。
1時間半もバスに揺られれば、別世界に行けるんですね!
ほんとに思いついて
行ってみてよかったと思いました。
****
ホテルでもらったパンフレット持参でカウンターに行き
申し込んだら、現在一人€68だったらしいのですが
お姉さんに、このバウチャー超古い!と顔をしかめられつつも
まあいいわよ、みたいな感じで€58に
してもらえました。へへへ、ラッキー♥
でもほかで損して即帳消し、でしたが・・・・
****
追記:
大変申し訳ありません!
アトリエで写真をとろうかとしたとき
制止されたのですが
室内の別の場所では写真を撮る人が少なくなかったのと
また監視の方からも何も言われなかったので
可能なのかとばかり思っていました。
ところが
家の中のようすはすべて撮影不可
だということが、帰国後にはっきりわかりました。
しかしながら、窓から外を撮影することは構わない
ということのようなので、誤解を招きそうな部分は
削除することにいたしました。
この記事をご覧いただき
今後おでかけになるかたが
勘違いされてもいけないと思いましたので・・・
写真を撮る際には
一応お断り入れてから、にしていますが
今回パリでは意外なところでOKだったり
また逆にNGだったりしたので、基準はまちまち
ケースバイケースなんだな、と思いました。
中にはなぜ、あの厳しく禁止の室内の写真が?と驚かれた方も
少なくなかったかもしれませんね。汗
それにしても、うかつ、マナー違反でした。
ひとつ学ばせていただきました。
何卒ご容赦を・・・
by lematinideal
| 2014-06-02 15:24
| 旅の記憶